舘田 英典 (舘田研)

動物植物を問わずあらゆる生物の自然集団中には、驚くほど多量の遺伝的変異が保有されている。生物進化を理解するためには、これらの遺伝的変異がどのようにして維持され、また種間の適応的相違を生み出すかを明らかにする必要が有る。私たちは主に集団遺伝学的手法を使って、突然変異が集団中に広がる過程を明らかにするとともに、適応進化の原因となった遺伝因子の分子基盤を明らかにすることで生物進化のメカニズムの理解をめざしている。

Alfred Edward Szmidt (Szmidt研)

2018年3月に退職されました

手島 康介

生物は親から子へ生命活動の基本となるゲノムを伝達します。種あるいは集団レベルでみると、ゲノムには多くの多様性が存在することが知られています。ゲノム多様性という視点から考えると、生物とは多様性を保有しながらも一定のまとまりを持ち、なおかつ進化的タイムスケールでは徐々に変化する存在であるということができます。

現在の我々が観察することのできるゲノム多様性とは、非常に長期のタイムスケールのもとで変化しつつ伝達されて保有されてきたゲノムの、現時点のスナップショットに他なりません。この事実を逆手にとると、ゲノム多様性を詳細に解析することでゲノムが変化するメカニズムや伝達の過程、さらにはそのゲノムを保有してきた生物集団の状態についての情報を得ることができます。

私は現在の生物のゲノム中に存在する多様性を測定し、そのゲノム多様性が持つ意味を理解するための研究を行っています。ゲノム多様性の測定、進化モデルの構築とそのモデルの下で期待されるゲノム多様性の予測、データを用いた進化史の推定などを行っています。そのためにバイオインフォマティックスや集団遺伝学、シミュレーションを多用したデータ解析等の手法を用いています。