アナグマの巣穴堀り(2004年12月26日)


第III工区調整池の池尻の工事のため、アナグマの巣穴が埋め立てられることになった。センサーカメラでモニタリングをしていた場所のひとつである。工事に先立ち、メダケの藪を刈り払う作業が行なわれたとき、工事の方がセンサーカメラに気付かれ、私に連絡が届いた。近々埋め立てる予定と聞き、生き埋めを防ぐため、巣穴を掘り返すことにした。可愛そうではあるが、隣接する生物多様性保全ゾーン内にも2つの巣穴があり、これらの巣穴付近で撮影される個体と同じ個体が利用している可能性が高いので、掘り返しても、保全ゾーン内の巣穴を使って、冬を越すだろう。そう判断し、年内の猶予をいただき、今日(2004年12月26日)、掘り返す作業を実施した。

計画当初は、アナグマを見れるかもしれないと期待したが、メダケの藪が刈られたあと、アナグマを調べている小椋さんによれば、カメラのフィルムがまわらなくなったという。どうやら巣を放棄したようだ。今日の掘り返し作業では、比較的新しい糞が見つかったが、昨日・今日のものではなかった。獣臭もさほどなく、最近は利用されていないものと判断された。今日、入り口から2.5mほど掘ったので、この巣は確実に放棄されるだろう。明日、作業完了の連絡をして、埋め立て作業を進めていただくことにする。もし、年末・年始にセンサーカメラにアナグマが写るようなら、新年早々に、確実に追い出す対策をとろう。

巣穴は、急斜面にあった。入り口から約2.5m掘ったが、巣穴全体の一部しか見ることができなかった。それでも、巣穴の内部構造を垣間見ることができた。以下は、作業中の写真記録である。作業は、全学共通ゼミ受講生の立木祐弥くん、嶋岡隆行くん、演習I受講生の萬歳明香さん、楢崎裕美さん、高橋裕真くん、環境創造舎スタッフ(工学部4年)の福島健太郎くん、生態研卒業研究生の白枝直子さん、修士1年の安田美沙さん、遠山弘法くんの協力を得て実施した。


   掘り返す前の巣穴



  巣穴は、途中で2つに分かれていた。高橋くんの足元の左手に、分岐した巣穴が見える。


  福島くんがもぐっている右手の巣穴は、奥でさらに二又に分岐していた。


  右穴からは多量の糞が出てきた。


 喜々として糞を袋につめながら、「まだまだウンコ出ますか?」


  「ぼくは出ません」と言いながら、立木くんが新しい糞を掘り出した。


  「このウンコは暖かいですよ、ほら!」


  ウンコを手渡しながら、観察。


  みなさん、ご苦労さまでした。


**注意**

良い子のみなさん、獣のウンコをむやみに素手でさわらないでください(写真のお兄さん、お姉さんの真似をしないように)。糞には寄生虫やその卵がついています。もしさわったときは、よく手を洗いましょう。


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