P&P「生物多様性の保全と進化に関する研究拠点形成」


研究分担者

概要

九州大学は生態学・遺伝学・分類学・河川工学など生物多様性に関する研究諸分野において国際的な研究拠点であるが、学内での協力・協働体制が整備されていない。この状況を改善するために、「生物多様性コンソーシアム」を組織する。そして、シンポジウムの開催や学内共同研究プロジェクトの実施によって、関連分野の教官どうしの有機的な連携を実現し、九大の実力を内外にアピールする。さらに、コンソーシアムのコア組織として、学内共同利用施設「生物多様性研究センター」の設立準備を進める。

「生物多様性コンソーシアム」では、3つの共同研究プロジェクトを実施し、九大らしい研究成果を公表する。第1に、新キャンパス用地を活用し、土壌中に眠っている種子が、遺伝子や種の多様性の巨大な貯蔵庫であるという仮説を、DNA分析・タンデム加速器質量分析などの先端的技術や、数理モデルを用いた解析によって検証する。この研究では、生物多様性の基礎研究分野で、国際的に注目される成果が期待できる。

第2に、新キャンパスに隣接し、国内有数の良好な干潟として知られる今津干潟をとりあげ、土砂動態などの河川工学的解析と、生物の分布に関する生態学的解析を総合し、干潟の保全計画を立案する。

第3に、世界遺産の島として有名な屋久島をフィールドに選び、植物・昆虫・哺乳類の研究者の協力によって、ヤクシカの食害が、植生や動植物の希少種に与えている影響を評価する。この研究では、まだ広く知られていない屋久島での生態系異変に対して、科学的なデータをもとに警鐘を鳴らすことによって、大きな社会的反響が期待される。


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