哺乳類・鳥類チーム草稿


2005年1月19日(立木祐弥・田中絢子・谷之木志章・峰松知世)


動物たちからのお願い


はじめに

 昔話に登場するユーモラスな動物たち、きっとみなさんも記憶にあると 思います。話の中では、桃太郎にはイヌ、サル、キジ、ぶんぶく茶がま にはタヌキ、などたくさんの動物がヒトと協力したりヒトをだましたり しています。民衆の間で語り継がれてきた昔話はヒトと動物が身近に共 存してきたことを教えてくれます。

 タヌキウサギイタチテン。どれも聞いたことがある名前ですね。 しかし見たことはありますか?どこに住んでいるか知っていますか?じ つはこのキャンパス内にも生息しているのです。

 都市が発達してきた現代では昔話に登場する動物たちを目にする機会が めっきり少なくなってしまいました。  都市と野生動物たちが共存できる方法はないのでしょうか。この課題に 立ち向かうべく、九州大学元岡キャンパスをヒトと野生動物が共存でき る次世代キャンパスにしようと考えているのです。

 ここでは、キャンパスの一角にある生物多様性保全ゾーンを中心に、キ ャンパス付近に生息する動物たちの紹介と、動物たちと共存していくの に必要な生活の心得をとりあげます。

 このパンフレットを通じて野生動物や身近な自然に興味を持ち、ヒトと 動物たちとの関係に気を配って生活しましょう。


 さてさてなんといっても、まずはここの住人を紹介しておく必要がある でしょう。

 動物の紹介は動物が一番得意ですから、ここから先はイシガメに任せる ことにします。(別に石亀じゃなくてもかまいません。)意外にも行動 範囲が広いイシガメは、どんな動物を知っているのでしょうか。


 はじめまして、私(わたくし)イシガメでございます。ここからはキ ャンパスに棲む動物(哺乳類)の紹介をさせていただきます。なにぶん 私カメですから、多少の歩みののろさは大目に見てくださいな。

 ではまず私のいる池から歩き出すことにいたしましょう。私のすむメ ダカ池から陸に上がると、そこには小さな田んぼがありまして、秋には 稲がこうべを垂れています。でも、実りの田んぼにはイノシシさんがや ってきてバサバサ稲を踏み倒していくのです。ヒトが怒る姿が目に浮か びますが、私には止められませんよ。だって彼らは大食いなんですも の。イノシシさんが動き回るのは夜なんです。昼間は藪の中でゴロゴロ したり、泥の中でぬた打ちしたりして時間をつぶしているようです。

 さて、田んぼの土手をやっとのことで上りきると、アスファルトの道 に出ます。この道ではよくイタチさんやテンさんの糞が目につくんで す。そんなに目立つところにしなくても・・・って思うんですけどね。 テリトリーを主張しているって話ですよ。イタチさんはよく見かけるん です。小川とか水路なんかでザリガニとかを食べてますからね。それに 彼らは昼間よく出歩くんですよ。泳ぎもうまいし、ぼやっとしてたら小 魚なんかパクッとやられちゃいますね。そのいとこのテンさんは夜型で ね、木登りなんかが得意なんですよ。うっかりしてたらムササビだって 食べられてしまうんですから。


 道を西に上がっていったら、近い将来田んぼになる水溜りが三つある んです。私の別荘って言ったところですかな。ところがこの別荘、全然 落ち着いちゃいられないんです。夜になったらウサギさんとタヌキさん がどんちゃんやっているんです。タヌキさんもウサギさんも昼間は目を しょぼしょぼさせているんですけど、夕方から朝にかけては元気がいい んです。ぬかるみにべったり足跡残して引き揚げて行きますよ。そうそ う、この前トビさんと話したんだけどね、ウサギさん時速80kmで走 れるんだってさ。私のご先祖様はすごい相手に勝ったんだね、みなおし ましたよ。

 次は水溜りを過ぎて、林床移殖地を上がると獣道が見えてきました よ。獣道って言うのは、文字どおり動物たちが利用する森の道のことで すよ。ヒトも昔からよくお世話になっていましたよ。私なんかが歩いて いたら邪魔になるかもしれませんけど、森のみんなを紹介しているのだ から我慢してもらいましょう。


 うわっ!言ってるそばから踏んづけないでくださいよ。甲らから首を 出してみるとアナグマさんでした。タヌキさんをもっと平べったくし て、レスラーみたいにゴツくしたような姿をしています。爪も鋭くて体 も頑丈だからすごく強そうなんですよ。これもトビさんに聞いたんです けどアナグマさんの肉はおいしいらしいです。「狸汁」って聞いたこと あるでしょう?実はあれアナグマさんの肉なんですって。本物のタヌキ さんの肉は脂分が多すぎるらしいんです。

 ほかにもアカネズミさんなんかもよくこの道を通りますね。獣道は森 のバイパスのようなものなんです。

 私が知っているのはこのくらいですかね。まだ鳥さんたちの紹介のし たいのですが、私いささか疲れました。鳥さんのことはトビさんにバト ンタッチいたします。


 はいはい、トビでございます。まずは自己紹介いたしましょう。 私は農耕地から山地まで、かなり広範囲に生活しています。 「ピーヒョロロ・・・」という鳴き声は皆さんも聞いたことあるでしょ う?

 私の尾は角ばってて、飛んでいる時でもわかりやすいのでみつけてみて くださいね。

 では皆さんの身近な友人から紹介していきましょう。

 まずツバメ君です。粋な黒い燕尾服姿がなんともカッコイイ彼です。 頭から尾まで黒、腹が白のコントラスト、額とのどの赤茶色が目印。 いつも、電線などにとまって「ドロクッテ、ツチクッテ、シブーぃ」 (泥食って、土食って、渋ーぃ) などと言っていますよ。素早く飛び交って急旋回を繰り返す”燕返し” もカッコイイですね。

 次にヒヨドリちゃんです。この子もよく電線などにとまってますね。 木のてっぺんなど、見つけやすい所に止まっています。細い体に長い 尾、止まったときのすっくとした姿勢はとてもスマート。その体型とぼ さぼさ頭ですぐにヒヨドリだとわかります。「ヒーヨ、ヒーヨ」という 鳴き声はかん高く、と自己主張の強い子です。

 では水辺にいる家族を紹介しましょう。

 潜水のプロ、カイツブリの親子です。8秒ぐらい水に潜って、10m以 上進めるんですって。

 夏には顔の下半分を赤くお化粧するみたいですよ。この保全ゾーン内で は巣を作っているようなので、 夏には親子を見ることができますよ。

 最後に水辺の美しきハンター、カワセミ君です。

 「チィー」というかん高い声を聞いたら、水辺を見てみてください。コ バルト色が流れるように飛んでいくのが見えると思います。それがこの カワセミ君です。魚を捕るのがとても上手で、空中に一時停止して狙い を定めてから、一気に飛び込んで捕らえます。 くちばしが大きくてか わいいんですよ。止まっているときはしゃっくりするような動作をする ので、暇があったら探してみてくださいね。


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