昆虫チーム草稿
2005年1月19日(黒木聡子・塩崎佳乃・福田茂大)

ようこそ新キャンパスへ。みなさんは、この新キャンパスにどういう気持ちでやってきたでしょうか。「お店もないし、田舎だし、つまらない」なんて思っていませんか?それは違います。 この新キャンパスには、自然がいっぱい、虫たちもいっぱいです。ちょっとそこいらを歩き回ってみてください。ほら、ちょうやトンボ、バッタなど、様々な虫たちが顔を出します。 こんなに沢山の虫たちに囲まれたキャンパスなんて、他にあるでしょうか。恵まれていると思いませんか?えっ?虫は嫌いだって?それは困りましたね。最近、虫が嫌いだという人が多い気がします。

虫は昔から身近にいるのが当たり前。 「腹の虫がおさまらない」「かん(虫気)を起こす」「飛んで火にいる夏の虫」 など、ことわざにだって使われています。 そんな切っても切れない関係を続けてきた虫たちを、今日私たちは日常では悪いものだと決めつけ、排除しようとする動きがあるように思えます。確かに、人間が生活する上で害のある虫だっています。 だからといって、自然の中の虫たちを排除するのは人間のエゴというものです。新キャンパスには、沢山の虫がいます。人気者の虫も、嫌われ者の虫も数え切れないほどです。 その虫たちと仲良くやっていくことが、私たちが新キャンパスで楽しい学校生活を送るカギとなると言っても過言ではないのです。せっかく自然に恵まれたキャンパス。童心に返り、虫取り網を振り回してはどうでしょうか。 意外と楽しいですよ。そうしているうちに、虫の魅力にも気づいてもらえるはずです。虫を嫌うのも、もう少し虫のことを知ってからでもいいのではないでしょうか。

手始めに、新キャンパスにある「生物多様性保全ゾーン」に昆虫採集に行ってみましょう。あ、あの木はクヌギのようですね。ああいう木には、やつらがいるんです。行ってみましょう!! ・・・・うわっ、スズメバチです。 クヌギから出る樹液はやつらも大好きだけど、スズメバチも大好きなんです。危ない危ない。気をつけて近づきましょう。そぅっと枝と枝の間を覗き込むと・・・・いました!カブト虫にクワガタ。かっこいいですね〜。 他にも、コガネムシなんかもいました。夜は活発に動き回っているカブト虫クワガタ。でも、昼間はこうやって木と木の間や、地面に潜んでいるんです。木を蹴ってみましょう。きっとバラバラと音を立てて落ちてきますよ。 おっと、もっと捕まえたいけれど、まだまだ先は長いので、次行ってみましょう。

おや、森の中から道に出入りを繰り返しているトンボがいますね。あれは・・・オニヤンマです!日本一大きいトンボで黒と黄色の縞模様をしています。迫力ありますね。 あいつを捕まえるとなると一苦労です。同じところを往復してるからここにいれば捕まえられそうなんだけど・・・・スピードがとても速いので無理っぽいです。反対側を見ると池があり、そこでは、赤とんぼ、シオカラトンボなど、数多くのトンボを見ることができます。 なるほど・・・・この池で育ったヤゴがこれらのトンボになったのですね。道理でこの辺にはトンボが多いはずです。赤とんぼやシオカラトンボなら誰でも捕まえられますよ。

他にもキャンパス内にはめだか池という池もあります。ここにもトンボが沢山います。前の池よりは小さく、隣には田んぼもあります。まわりは草ボーボーです。 ここでは、ギンヤンマやシオカラトンボの他にもイトトンボなどの小さなトンボ、カマキリ、各種バッタ、コオロギ、蝶などなど様々な虫たちに出会うことができます。水辺は魚などの水生動物だけでなく、虫たちにとっても大事なものなんですね。 そういえば、さっき川も見かけましたよ。ちょっと暗くなり始めたけれど、行ってみましょうか。

おお!なんと綺麗な眺めでしょう。ぽわぁっと暗闇の中で光っているのは 『火垂るの墓』でお馴染み、ホタルです。あの、きれいな川にしかいないというホタルがこの新キャンパスにもいるのです。感動ですね。 夏の夜は2人でホタルを見に・・・・・なんてロマンティック!!でも、 工学部の建物の明かりによる影響が心配です。なにしろ、懐中電灯の明かりでさえも嫌うのですから・・・・。ちゃんとブラインドはしめておいてほしいですね。 それに、もしこの川が汚れてしまったら・・・・もうホタルは見ることができなくなります。川を汚さないようにしましょう。 もう日も暮れたことですし、昆虫採集はここまでにしましょう。あとはあなたが自分で探してみてください。

さぁ、暗くなってきたことですし、ここでひとつ実験をしてみましょう。 名づけて「飛んで灯に入る森の虫」

やり方は、1×2uほどの白い布を支柱でたて、4本の蛍光灯をつけます。そして、30分間でどれだけの虫が集まるかをやってみるのです。 では・・・ポチっとな・・・・。

早速やってきました。蛾にカナブンにガケロウ・・・・・あわわわ・・・・おびただしい数の虫たちが集まってきました。捕まえたいのに全部捕まえられません。結局30分後、捕まえられた虫は約50匹でした。どうです?30分で50匹。 しかも1×2uですよ?これが校舎だったら・・・・1×2u以上×窓の数です。恐ろしいですね。どれだけの虫たちがやってくることか。

さっきホタルのところでも言いましたが、灯りの昆虫たちへの影響というのは大きいものです。昆虫だけではありません。野生動物たちにとっても悪影響を与えます。 だから、夜は教室のブラインドをちゃんと閉めるということを忘れないでください。

うちわけ
コガネムシ18
ハンミョウ
テントウムシ
カメムシ
コオロギ
ハエ
カゲロウ
12
ツノトンボ
元岡フィールドワークより

2004年8月10日に行われたライトトラップにて、
約30分の間にこれだけの虫たちが集まりました。
まさかあの広さの布にこんなに集まるとは予想外でした…。
また、昆虫の種類によって、ライトによってくる早さが違っていました。
おそらく、昆虫によって光に対する反応速度、
もしくは飛翔能力が異なるためだと思われます。
例えば、ライトをつけ始めてすぐに集まってきたのはガでしたが、
後半は主にコガネムシが集まりました。

 さて、ここまでお付き合いしていただいてありがとうございました。虫たちのこと、少しは分かっていただけたと思います。最後に再確認という意味も含めて、下のクイズに答えてみてください。答えたからといって何もでませんけどね。


   
@ スズメバチにさされたときは小便をかけるべし。×
A ハンミョウの翅と足をすり潰してご飯粒と混ぜ合わせ、頭に塗りつける・・・・・・これで俺は100%フサフサだ〜〜〜。×
B さぁ!今日は昆虫採集だ!たくさん虫を捕まえるぞ!×
C 暑いから窓もブラインドも開けっ放しにしとこう×
D 昆虫たちとうまくやっていけそうだ。×

ありがとうございました。