土壌シードバンク


  多くの植物の種子には休眠性があり、土の中で長い間生存し、発芽のチャンスを待つことができます。このような種子の集団のことを埋土種子、あるいはシードバンク(seed bank)と呼びます。シードバンクがあれば、たとえある時期に地上での光をめぐる競争で排除されても、別の時期に再生できる可能性があります。また、長い時期の間には様々な環境が訪れるので発芽のタイミングをずらすことで共存が可能になるのです。

 また、植物において絶滅の確立を引き上げる要因の一つとしても、植物が土壌中にシードバンクを作る性質を持っていることがあげられます。この場合、地上の個体群が絶滅してもシードバンクからの再生が可能となります。永続的なシードバンク(1年以上の期間連続して土壌中に存在するシードバンクのこと)を作るかどうかを分析することは種の保全のプランを作るための研究において重要な意義を持っています。