2002/12/18

NC01006S 川崎章恵

 

 

1.はじめに

(導入)

 タラノキは、山菜の女王といわれるほど人気の高い山菜である。しかし、その人気が裏目に出て、現在日本各地の里山で乱獲にあっている。その原因として、山菜を次の年も絶やさないように採取する方法を知らないということがあげられるのではないだろうか。

 

(元岡にもってくる)

 元岡地区へ本格的に、大学が移転し、学生、教官などが元岡地区で生活をするようになる。

そうすると、生物多様性保全ゾーンの山野草が乱獲にあう可能性は否定できない。そのような事態を防ぐため、保全緑地などで山菜の栽培を行い、山菜の取り方、調理の仕方などを学ぶことができ、学生や教官が個人の楽しみのために自由に利用できるフィールドを設けてはどうか?

 

 九州大学新キャンパス内には、およそ470種の植物があるが、その中でも若葉や実を食べることができるのは40種である。この中には山菜としても非常に人気のあるタラノキやウドなどもある。これらの植物を年間を通しておよそ100人程度の学生、教官が利用できるようなフィールドの管理計画を提案したい。

 

 

2.フィールドの案

 

 

 

 

葉・芽

たくさん

 

 

ツワブキ

茎・根

ノビル、ウバユリ

 

ヤマノイモ

 

クサイチゴ

ナガバモミジイチゴ

ヤマモモ

アケビ類

イヌビワ

スダジイ

クリ

 

 

ヤマノイモ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)

 つる性の多年草で、山野の雑木林や薮などに生息する。葉の形は、長卵形で先が鋭くとがり、基部は心形。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 ヤマノイモには、オスの蔓とメスの蔓があり、ムカゴが付くのはメス、ヤマノイモを掘るのもメスで晩秋から冬が旬である。(山菜・木の実おいしい50選)

 汚れを落とし、皮をむいたヤマノイモを酢水につける。餅のように粘りが強いのでだし汁を加えながら当たり鉢で擦りのばす。(山菜・木の実おいしい50選)

 

タラノキ(ウコギ科タラノキ属) 「山菜の女王」

 丘陵や山地の日当たりの良い林や原野に育つ落葉低木。4〜5月頃に若芽を食べる。葉の形は、奇数2回羽状複葉で小葉は卵状から卵状の広い楕円形で、縁に荒いギザギザがある。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 タラノキ、ウドをはじめとするウコギ科の植物の若芽はどれも食用になるが、特にタラノキの芽は、特有の香味と油っこさがあり、また美味で栄養が豊かな上薬効もあり、薬用植物としても知られている。(身近な森を生かす山菜・薬草栽培)  

 枝先の芽だけを根元からひねり取る。天ぷらや和え物、汁の具などにして食べる。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 

ツワブキ(キク科ツワブキ属)

 常緑の多年草で、一年中採取できる。10月〜12月に黄色い花をつける。葉の形は、長い葉柄のある腎心形。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 葉柄はきゃらぶき(フキやツワブキの佃煮)、煮物、和え物、炒め物にする。つぼみや花も酢の物にして食べられるが、苦みがある。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 根生葉の間から、茶色の毛に覆われた太い葉柄が生えてくるので、それを根元の方からナイフで切り取る。葉を落とし、葉柄を熱湯にくぐらせ、皮をむき、水にさらしてアクを抜く。(山菜・海菜のフィールドノート)

 

キイチゴ類(クサイチゴ、ナガバモミジイチゴ、フユイチゴ)

 食べ方は、生食、果実酒、ジャム、ジュースなど。多くが落葉低木で、一年を通じて様々な種類のキイチゴが楽しめる。クサイチゴは春、ナガバモミジイチゴは初夏、フユイチゴは冬に実をつける。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 

アケビ類(アケビ科アケビ属)

 若芽は46月に採取でき、先から1015cmの部分を和え物、炒め物、天ぷらにして食べられる。実は910月につき、生食でゼリー状の白い身を種をはき出しながら食べる。実の皮も、天ぷらにして食べられる。他に、ゴヨウアケビ、ミツバアケビ、ムベも同様に食べられる。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 

イヌビワ(クワ科イチジク属)

 911月に黒っぽい紫色に完熟した実を採る。雄株の花のうは赤くなるが、美味しくない。生食、果実酒、ジャム、ジュース、砂糖漬けなどにして食べる。ジャムや果実酒にはレモンを加える。果実酒は実を半年後に取り出し、一年間熟成させる。4m程度の落葉低木で、花は45月に咲く。白い乳液にかぶれることがあるので注意。(山渓ポケットガイドE山菜・木の実)

 

ウバユリ

 

ワラビ、ゼンマイ

 

タケノコ(モウソウチク、マダケなど)

 

スダジイ

 

 

参考文献:

「ヤマケイポケットガイドE山菜・木の実」/山と渓谷社

「山菜栽培全科―有望53種―」 大沢章/農山漁村文化協会

「薬になる植物のはなし」 竹本常松/同文書院

「山菜・木の実おいしい50選」 戸門秀雄/恒文社

「山菜クッキング―なつかしい味/創作の味―」 今善一/農山漁村文化協会

  「身近な森を生かす 山菜・薬草栽培」 農村文化社・編/農村文化社

  「日曜日の遊び方 山菜+海菜のフィールドノート」 宮手健夫/雄鶏